タフらいと誕生物語【はじめに】(2)

LEDを商用電源で光らせる困難はここから始まった!

 電源回路には、電解コンデンサーという電気を溜め込む部品が使われています。これは、日照りの時も豪雨の時も街に一定量の水を供給するための”ダム”と同じ働きをするものです。LEDは、反応性が高いので、ちょっとした電圧の変化にもすぐ追従して、明るさが変化します。変化しないように、一定に水ならぬ電気を供給するのが、この電解コンデンサーなのです。

 しかし、この部品は熱にとても弱いのです。名前の示す通り、”電解液”を使って電気を貯めていますので、この電解液が蒸発したりなくなったりすると電気を貯めることができないのです。

 では、蒸発しないように密閉したら良いのですが、これもそう簡単にはいかないのです。電気を貯めるということは、エネルギーが充填されるということです。小さい空間にパワーを溜め込んでもし、万が一の事(ショートなど)をしたら、爆発するかもしれないのです。

そうならないように、電子部品メーカーはしっかりと安全対策をしていますが、そのうちの一つが、”防爆弁”。内圧が上がるとそれを逃がすような機構が組み込まれています。

 しかし、”弁”は、密閉することが本当に難しく、そうなると機密性が下がり、電解液の揮発などによる寿命があるのです。もちろん、化学反応をしていますので、乾電池のように、化学反応による寿命もありますが、いずれにせよ電解コンデンサーは、数あるコンデンサーの中で、圧倒的に寿命が短いのです。

じゃあ、電解コンデンサーを使わなければ良いじゃないか。まさしくその通りなのですが、他のコンデンサーを使うと容量密度(体積あたりの電気を蓄える力)が低いので、電気が一定に出てこない=つまりフリッカー(ちらつき)の原因を引き起こすのです。